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小説 / エッセイ etc. twitter: @_sakurai_m

変わる人と、変わらない人。

この記事を書いた時は確か、12月の22日くらいで、思いっきり感情的にだった彼氏に「別れよう」と言われた直後だった。

この記事を書き終えて、さて、投稿しようか、というときに、電話が来て、仲直りしたいと言われた。長い電話だった。

その後、会いたいという彼の吉祥寺のアパートまで会いに行った。

その時の文章が結構自分的に気に入っていて公開したかったので、しちゃおうかなと思う。

 

彼氏とは今も距離をとっている。喧嘩が多い。

 

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好きな人と別れた。

すっごく好きだった〜、と頭をかかえるのだけれど、最近、その別れた好きな人のおかげで「一人で生きていく準備」みたいなのをしていたこともあってか、今はなんだか、冷静だ。

 

「好きな人」は以前の記事を読んでもらったらわかるかもしれないけれど、例の、「初めて、彼氏ができた、というより、好きな人ができた、という感覚」になった相手だった。

すごい、この記事を書いたの15日前じゃないか。

1ヶ月しか付き合えなかった人なんて初めてすぎて、そこには確かに少し動揺している。

 

sr-n.hatenablog.com

 

今まで私は、歴代の彼氏のことを、どこかメリット・デメリットで見ていて、相手に勝手に期待をして、がっかりして、好きじゃなくなって、でもまだ期待し続けてダラダラ付き合い続けて、みたいなことを繰り返していたように思う。

好きな人と出会って違ったことは、相手に期待とか、自分にメリットがあるかどうかとか、ほとんどしない・考えなかったことだ。

これがまた、好きな人の考え方とは全く違っていて、それも別れる原因の一つだったかもしれない。

好きな人はもちろん、私に対してメリットもデメリットもカウントしていた。それって普通だよな、とも思う。

デメリットが増えたから、別れたい。非常に合理的で、簡潔で、わかりやすくて、いいと思う。そういうところを尊敬していたし、憧れてもいた。

好きな人は、「一生一人でもいいと思っている」と私に話したことがある。

それを聞いて私は、この人を好きな限り、私も一生一人なのかもしれないなあと思って、一人で生きていく準備を始めた。

主にお仕事関係を頑張ろう、というところでもあるし、結婚観とか、結構変わった。

 

今日、書きたいなと思ったのは、変わる人と、変わらない人について、だ。

もうすっかりバレていると思うけれど、私は相手によってめちゃくちゃ変わるタイプの人間だ。

どの彼氏と付き合っていた時の自分も、全部本当の自分なのは間違えないけれど、相手がより喜ぶならとか、相手に嫌われたくないからとかで、自分をどんどん変える。

デートの時の服装も、料理のレパートリーも、考え方も。それが苦じゃなかったりする。

苦じゃない、と自分では思っているけれど、気づいていないだけで、当然本当はどこかで無理をしている。

そして爆発してしまうときがきて、私が付き合う相手はいつも、変わらない人だから、「それであなたが辛いなら、僕たち別れた方がいいですよ」と言われてしまう。

あ〜、となる。またやっちゃった。と。

自衛に自衛を重ねた上の自爆。とってもおばかで学習しないので、それの繰り返しだ。

こうやって書き出してみると、実は私も根本的には変わらない人だ。

 

表面上も「変わらない人」になりたいと思って、なろうとしたことがある。

そんなに好きじゃないままなんとなく付き合った人との時だ。

私はすごく依存体質なのかもしれないなあ、と気づいたけれど、この時もどうしたって相手にこうしてもらったら嬉しいと言われたら全然キャラじゃないこともやってしまった。嫌われたくないなあと思って、相手の好きそうな方に寄せていってしまった。

「嫌われる勇気」みたいなタイトルの本あったなあ。

そういうの読んだらいいのかなと思う。

 

「恋愛理論とかの本、読んだら。」

好きな人と別れ話をしているときに言われた。

自己啓発本とか、そういう、小説じゃない本。何度か読んだし、普通に面白い。

けれど、私は根は本当に頑固で、自分の根本の考え方は自分で決めたいからあんまり人の話を聞かないし、重大な決断も基本誰にも相談しない。

そいういところもばれてたんだろうな、と思う。

言われてインストールしたポケモンGOも、付き合っている間は「意外と楽しいじゃん…?」とか思っていたくせに、今となっては興味がもうほとんどない。

私は本当に表面上だけなんだなあ、でも私にとってはそれも本物なんだけどなあ、なんて思いながら、自分は実はじわじわと誰かを傷つけ続けているんじゃないかという感覚になる。

「嫌われる勇気」読んだらいいのかな、とか上に書いているけれど、多分自分からは絶対読まないんだろう。

 

彼を好きだった、でも彼にとって私は利益がなかった。

私にとっても、利益…?と考えるとわからない。

 

利益を求めなかったから、与えることもできなかった。

恋愛は難しい。

 

とりあえず、一生一人で生きていく準備をさせてくれたことに、感謝しよう。

明日からも生活しなくちゃいけない。